最近はまっている本、著者|65歳からアートを造る(今78歳)

この前までは、中沢新一氏にハマって、一連のカイエ・ソバージュのシリーズはようやく読み終えた。単行本5冊と、完全にダブっているが一冊にまとめた完全版まで買ってしまった(無駄なのでどっちかを売るけど)。おもしろかったですね。

そして今は、「センスの哲学」をきっかけにして、哲学者(+小説家)、千葉雅也氏にハマりかけている。そして現在は「現代思想入門」を読書中。

この人は、まるで、教室で講義するように、読者の状況を推察して、ここがわからないかもしれない、などと考えて、ちょっと説明するとか、非常に読みやすい。
「センスの哲学」ではアートを見るに少々異なる視点を導入してくれて、おもしろいし、参考になる。
「現代思想入門」でも、講義を進行するように細かく気を使って読者が脱落しないように考慮している。いいですねー、みんなこのくらい読者に気を使って欲しいですね。
現在のフランス系?哲学がなんとなく大雑把には理解できる。
気のすむまで読み進めてみたい。「意味がない無意味」も控えているし。
それから、昨日図書館から借りた「カフカ断片集」、文庫本です。

カフカは断片が命だ、とでも言えそうな、感じです。断片だから大体1ページで1話終わるので読みやすい、カミさんがクリニックの待ち時間に良い、として持って行きました。
先の千葉氏の「センスの美学」の中でも、ある文脈で、長編小説の話をしながら、うねうねといろいろな事が起こりながら長編になる典型として、唯一、カフカの「城」を挙げています。
日本で最初のカフカ、「審判」が翻訳出版されて最初の1年で売れたのが7冊で、その中の1冊を買ったのが安部公房だったとか、・・・。
あの真面目で控えめな男の、世界への影響は甚大である。

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