吉祥寺のジャズ喫茶:ズミ dzumi 

タイ元駐在員仲間と昼間から飲む予定でしたが、1人無理になって、キャンセル。
で、気にはなっていたが未だ行っていない吉祥寺のジャズ喫茶 ズミ dzumi へ今日こそ行ってみようと思いました。
正確に言うとここは「ジャズ喫茶」ではなく、「サウンド・カフェ」です。
場所は良く知っていました、もう2度ほどこの前を通り、直ぐ近くの改築された「いせや本店」にも寄った事があり、時間の問題ではあったのです。

キヨノビル7階です。


午後の3時40分頃、ビルの下で、その店の存在を確認し、一段上のエレベーターの踊り場へ向かい、ドアを開けると、私の後ろから年配のおじさんが入ってきた。私が7Fを押すと、そのおじさんは何も押さないので、同じ7Fに行くはずである。お客さんだな、と思っていたら、7Fについたとたん、「私がこの店の主人です。」と名乗りをあげ、「おじゃまします。」という会話になりました。
エレベータの扉が開くと、直接に前は店の中だ。15時からオープンとあったので、もう客はいると思っていたら、誰もいない。

ビルの下にも案内板が出ていて、お店の中がわかるようになっている。


窓が開いていて、外の騒音が聞こえてくる。窓際の奥の席は予約として、同じ窓際の席を指定された。
かかっていたのは、漢字のジャケットのLP、良く覚えていないがギターなどでの前衛的な感じで、ジャズの範疇とも現代音楽の範疇ともいえる。音量の問題もあり、外からの騒音もあり、よくわからない、コーヒーを頼む。騒音とのミックスは別に悪くはない、ただ余りおもしろい音楽とは思わない。
そして、しばらくして、私の座っている後ろに当たる予約席に若そうな2人が来て、もう1人現れ、最後にもう1人で計4人がそろった。彼らがうるさい。部屋に響き渡る笑い声と会話である。多分、音楽でもやっている若者たちなのであろう、常連らしい感じで、マスターも対応していたようだ。
そうして、次にカップルが来て、スピーカーの前の席に座る。
次にかかったのは、ピアノとサックスのデュオ、CDジャケットには「YOKOHAMA」とある、これはかなり良い。サックスはあるけれども、これも現代音楽の範疇でしょうね(プレイヤーの意識の問題でもあるが、やはりジャズの流れの方かもしれない)。かなりボリュームも上がってきていて、なかなか面白い。外からの騒音とのミックスもプラスである。
しかし、お客の誰も聞いていない、気がする。カップルは単なる待ち合わせの場所の感じだし、後ろの4人組は相変わらず大騒ぎだし、マスターはワインなどの説明に忙しいし。
でも、良い音とはわかる。この騒音の中で、十分に魅力的な音で聴く事ができる。
が、ちょっとお店のコンセプトが分かりにくいのは確かです。
目の前に張ってあるジャケット「John Cage meets SunRa」は面白そうなので、聞いてみたい。
次回、平日に来て見よう。いつも今日みたいに大声の歓談があると居ていられないが・・・・・。
帰り、コーヒー代600円を払うと、マスターが「遠くからですか?」と聞き、ちょっと考えて「遠くというか、登戸の近辺からです。」と答え、辞する。エレベータの扉のところまで、送っていただき、「また、おいで下さい。」の声を聞きながら扉が閉まる。
忘れていた、途中、マスターから、シャンパンと思うが、グラス一杯おごっていただいた。
ちょっと分かりづらい店の感覚です。SoundCafeで、あのように4人組のキンキンと反射する大声の歓談と同居すると、SoundCafeの価値が大幅に下がる気がするのです。ただ、その状態でもあの演奏はきっちりと楽しめた、とは言えます。演奏が良いのか、音が良いのか、両方か。

(2009年7月4日訪問:武蔵野市御殿山1-2-3、いせや本店の先、15時-22時、休月曜、でも本日は15時に開いていた気がしない)

コメントをどうぞ

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください