ハイパー・ハードボイルド・グルメレポートとは? |65歳からアートを作る
何かの拍子に「ハイパーハードボイルド・グルメレポート」と言う本があるのを知って、読んでみたいと思ったが、近くの3図書館(川崎、稲城、狛江)にはなく、やはり、文京区にはあったので予約した。予約したのは良いが、順番が遅く、なかなか読むまでには遠いと思っていました。
が、TVの番組だったと知って、Youtubeをチェックしてみると、あった、曰く「テレビに出せなかった部分」と言う感じで。
最初見たのは、悪夢の内戦後のリベリアでのフィルムである。
Youtubeの冒頭。
部族同士の殲滅を目指す、内戦の後、否応なく巻き込まれ、軍人になった人々は、武装解除され、ほっぽり出された。その人たちの生活と食事をレポートしていた。危険な中に入って行ったのは明らかであった。
番組を見ていると、撮影隊は、人肉を食べているという情報ありで、人肉を食べている人を直撃したいと思っている様子が見える。
何か建設中に注残されたコンクリートの廃墟に集まって助け合って生きている。
リーダーも毎日バッグを売りに街に出かける。1日何百円の利益だ。
そこで、彼らが1日1食食べている食事を一緒に食べる。
生々しい、正に危険な突撃レポートである。リベリアはヤバイよ。
このシリーズは、他にもアメリカのギャング組織とか、ロシアのカルト宗教組織、などにも入り込み、つまり、彼らが何を喰っているかをレポートする、食べているものを見ることは、彼らの本質の重要な一端、であると見ているのだ。
横浜トリエンナーレのプロット48と言い、このグルメレポートと言い、何か心地よい、そして何かの奥底を見ている風を装いながら上面をなでるようなアートなどと、根本的な面白さが違う、と感じるのである。