ジャズ?⑤ 「時代の証言者」、高尚+大衆的の一体が神髄・・・|65歳からアートをつくる

読売の朝刊を読んでいると、好きな連載コラム「時代の証言者」で、現在は文化人類学者、青木保の「文化はパワーだ」の17回目、彼は、自分の趣味である、ジャズとミステリーの話をしている。
自分で、この分野では評論家にもなれる、と自信を示している。

彼は、アメリカ特有の、何事もポピュラーな要素が無いと成立しない、高尚なものと大衆的なものとが一体となっている、事をジャズの神髄、と言っている。初めてのワードの気がして、何となく納得できる。彼は例として、ビル・エヴァンスの「マイ・フーリッシュ・ハート」をあげている。
青木氏は82歳の高齢である、学生時代ジャズ喫茶に通い、コルトレーンの来日公演では全公演に行った、そうである。コルトレーンの来日は1966年一回だけである。7月8日から25日まで、休みなし、新作「Peace on Earth 」を引っ提げて、広島、長崎を含む8都市15公演の狂気の超絶過密公演スケジュールの全てに行ったのだから、大変なものである(この間にも、コルトレーンは明大前マイルスに顔を出しているのである)。
ぼくは、1966年は、20歳、多分、ジャズを聴き始める直前のころだと思う。
ただ、この頃のコルトレーンの音楽は、ファラオサンダースたちと共に、ポピュラーの要素が非常に希薄な領域に入っていた気がするけれども。

 

 

 

 

 

 

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