LPのCD化を再び考える: ダラー・ブランド 「ザ・ジャーニー」 (完)
稲毛のCandyに行ったとき、2番目にかかったのがダラー・ブランド(アブドゥーラ・イブラヒム)の「ジャーニー」。初めて聴いたこのアルバムがいつまでも気持ちに引っかかっていた。
アフリカン・ピアノで目覚めさせられたダラー・ブランドとは異なり、まったくのフリー・ジャズのようでした。全体として、強い印象を持ちました。ドン・チェリーもいるようです。
手に入れておきたいと思ったのですが、どうやらCDはない、ようだ。で、LPを探し、CD化したいと思い始めました。LPのCD化は随分前ですが、やったことがあり、また昔から持っていた古いテクニクス(デザインがかっこよかった)のアンプやチューナーなどは売ってしまったが、LPのプレイヤーだけは残しておいたので、LPさえ手に入れば、PCに繋げて、何とかなるだろうと思い、LPを探していました。
やっと発見して借り出し、LPプレイヤーでとりあえず聴くことにしたのですが、オーディオ音痴の私の前にいろいろ問題が発生してきました。
ジャケット表
未だ、ダラー・ブランドの名前です。
ジャケットのデザインからして前衛風。
ジャケット裏面。
分かりやすく、The Journey、とあります。
まず、現在のアンプ(ケンウッド)に繋げると極小の音しか出てきません。どうしてだろうと調べると、このようなプレイヤーは昔のPHONOの入力があるアンプでないと、ダメだと知りました。カートリッジ、針での音は、増幅しないと十分な出力にならないのです。
そこで、古いアンプを買うか、そのPHONOとして増幅するためだけの製品を買うか悩みましたが(古いアンプを買うのもおもしろそう)、やはりスペース上小さくて済むフォノイコライザーを購入したのでした(オーディオテクニカ約5千円=予定外出費)。
プレイヤーはテクニクスのSL-7、四角いボックスがフォノイコライザー(ここで増幅してアンプへ、昔のアンプはそれを内蔵していた)、右のスズメの置物は大理石の重量品、蓋が止められなくなったのでこの重石で上に開かないようにする。
これでどうだ!と思ったら、又もや音が貧弱すぎる、その貧弱なままイコライザーのお陰で音は大きくなる。
これは針だなと思い針を見るとほこりがたまっていたので、そのほこりを無造作に取ると、おかしい・・・針までなくなってしまった。カンチレバーから折れてしまったのだ。
これでは音は出ない。何しろ、多分25年ほど前の代物なので無理もない。
そして、こんどはそのレコード針を探す、まだあるのだろうか?
ちょっと大変な事になって来た。
レコード針をネットで調べる、代替用の針がある、2種類あって迷うが安価な方を買った(約4千円)。
さて、まともな音が出るか?
オリジナルの針は、カンチレバーがボロン製だったが、代替品は違うだろう、でもそんな違いが分かるような機械構成ではない。
左が到着した代替針。
右がカンチレバー折れたカートリッジ。
ちゃんと音が出ました、これで出なければ、計9千円が水の泡である。
さあ、これからPCを使っての音の取り込みになります。うまく行って欲しい。
他に借りたLPは、ドン・チェリーの「ミュー第二部」、「相対性組曲」、ダラー・ブランドの「アフリカー涙と笑い」「南アフリカのある村の分析」。
<本日の感想:ジャズはジャズ喫茶で聴けばよいと思っていたし、持っていた多くもないLPは殆どを手放している。大体は友人の津山のジャズ喫茶に寄付した、かな?大したものはなかったけれど、キースの「サンベア・コンサート」のセットは、それなりに、ちょっと思い出が・・・。>