古い映画『王女メディア』を見た:音楽もすごい・・
いつも何かしら気になっていた「パゾリーニ」、の映画の中で、プライムビデオに『王女メディア』があったので、見ました。1969年の作品、つまり、56年前(私が23歳の頃)に作られた映画。封切り近くに一度見た記憶がある、内容は覚えていないし、多分、当時も、ストーリーは全く理解していなかったと思う、ただ、何かの印象はかすかに残っている気はする。
人間関係は複雑だが、ストーリーはシンプル、神話的だ。主役は、あのマリア・カラス。ゆったりと進む。衣装、デザインも凄い。
が、今回、音楽に驚いた。ふっと聞こえた音楽がまるで、いわゆるジャズの「フリージャズ」風だったのだ。おいおい、フリージャズを使っているのか?と落ち着いてみると、感覚は似てるが、異なる、世界のどこかの古い、祈りの音楽のように聞こえる。映画と共に、音楽にも気を配ってみると、他にもアラビア風や、日本の能?とか、様々な音楽が聞こえてくる。
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で、ChatGPTに聞いてみた。「音楽は誰がやってるの?」
答えは「パゾリーニ自身とエルサ・モランテ」との事、つまり、基本的にパゾリーニ自身が世界中から見合う音楽を選んでいる、との事。
チベットの祈祷歌(Tibetan chant)、
ペルシャ(イラン)系のサントゥール(santur / santur)音楽、
バルカン女性合唱(例:ブルガリア女性合唱)、
日本的/能想起的な弦・地唄/箏風の音、
インドのドゥルパド(Dhrupad)やインド古典的声楽、バリのケチャ
これらが、映画の、神話性、悲劇、宿命的、土俗的・・を引き立てている。
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やっと、「一応『王女メディア』は見ました」、と言うレベルに来れたみたいかな。