生死の境目のジャズ喫茶へ (2017年5月15日)
吉祥寺経由で井の頭公園駅、気になっていた、トムネコゴへ。普通の低層マンションの一室らしい。ここは、生と死の境目にある場所だ。
今日は曇りの日。薄暗い昭和の一室、テーブルが数個散らばり、静かなチェットベイカーの歌が沈んで流れ、僕が、村上春樹だったか宮沢献辞だったかのイメージの場所だ、死者はしばし中間の場所に留まり、そして死の領域に行く、ここはその中間の場所だ、一度来て、体験して欲しい、できれば曇りの日に。お客も物凄く小声で話す、こんな場所が現実に在るなんて、チェットベイカーの歌声がこんなに合うなんて、恐ろしい、癖になりそう。