物語(3):65歳からアートを造る/作品アイデア
そして、月2回だったか、BankArtに通い、ハンダのくっつけ方も生まれて初めてここで知った。
詳しくは忘れたけど、15-20名の受講者と共に、3か月ほど学んだのでした。
抜きんでた高齢者のぼくに対し特別の差別は感じなかったが、まあ最初はこの部外者的な高齢者を仲間だとは思っていなかっただろう。
途中で、各人が自分の作りたいモノのアイデアを出し、それを作る事になっていった。
この講座はメカが主題で、電気とか、何かで、モノを動かしたり、するのが目的です。
ぼくはここで5-6種類のアイデアを出し、その中から一つを選んで制作することになります。
1。カフカの小説「流刑地にて」に出てくる、自動死刑執行機械、を作る
ちょっと分かりにくいとは思いますが、電気とメカで、「流刑地にて」の超魅力のある死刑執行機械を作る、と言うのである、ちょっと難しすぎるなぁ、とは自分ながら感じていた。
2。「頂上の街」筒形の惑星の平らな上面で惑星の回転に対し同速度で回る列車の模型
台が回り、その上の平原の線路を電車が同じ速度で逆方向に回り、つまり、電車は動いて無いかのように見える。
3。浅い器の中に帆をもった車を入れ、風を送り、勝手に動かす(機械仕掛けのゴキブリを入れて動かしても良い)、それに連れて、パンタグラフに連動させて、何らかの図を書かせる。
などなどでした。
<つづく>