ダンスは終わった 7日目(5)|ドゴン族の村へ、自然と文化のダブル世界遺産にアートを求めて
ダンスが終わり、かなりの満足感で満たされ、次の地点へ向おうとする。
アダマがちょっとここの連中と話がある、ちょっと待ってくれ、との事なので、村の出口の辺りで、待っている。
村の入り口の建物、ここでアダマがやりあっていた。
なかなかアダマが来ないので、話し合っているはずの場所に近づくと、アダマが結構な大声で怒鳴っている。
様子が全く分からないので、君子危うきに近寄らず、で元の場所に戻って、また待ち始めた。それからかなり時間が経って、ようやく、何か結論が出たらしく、私のほうへ向ってきた。
「さあ、行こう。」
「一体どうしたんだ。随分怒っていたけど・・・。」
アダマの言い分はこうだ、
「彼らは、同じ金額を例の西洋人の二人の女性に要求して受取っていたのだ。これは協定と違う。彼らは、その女性達から取ってはならない。あんたのお金だけが取って良い金なのだ。だから、女性達に金を返せ、と言っていた。いろいろ抵抗していたけれど、最終的には、返した。確認したので大丈夫だ。」
ちょっとアダマを見直した。マリ人の誇りか、ガイドとしての誇りか、いずれにせよ、彼は正しい事をしたようだった。
私だって、昨夜のお返しが出来た、と思っていたのに、お返しにならなかったところだった。サンキュウ、アダマ、と言っておいた。
これがこの村の、宿の、入り口の看板。バオバブと言うらしい、このノンボリに多分もう一生来ないだろうな、と思いつつ。
看板の絵がかわいい。