ドゴンの挨拶|ドゴン族の村へ、自然と文化のダブル世界遺産にアートを求めて
出発する前に、おもしろいなぁと思って、現場で聞いてみたいな、と考えていたものに、ドゴンの挨拶があります。ドゴンの挨拶は延々と長い、と聞いていました。
あなたはお元気ですか
元気です。
あなたのお父さんはお元気ですか。
元気です。
あなたのお母さんはお元気ですか。
元気です。
あなたの奥さんはお元気ですか?
元気です。
あなたのお姉さんは元気ですか。
元気です。
あなたのお子さんはお元気ですか。
元気です。
と言うように、家族全員の元気を尋ねる、それが一旦終わると、今度は逆に
同様に、尋ねるのだと言う。
「終わらないじゃん。本当か?」と疑っていたのですが、本当でした。
アダマは人に会う度に、そんな挨拶をする。立ち止まって行なったり、そのままやや速度を落としながらも歩きながら行なったり。
そして、それは非常にリズミカルなのです。
最初は、
ウレ ワレ (ハーイ!)=ウレは単数、複数はエレ。
「セオ?」「セオ」=あなたが抜けているようだが、「元気ですか?」「元気です」英語で言えば、Fineです。
「ディ セオ?(お父さんはお元気ですか)」 「セオ(元気です)」
「ナァ セオ?(お母さんはお元気ですか?)」 「セオ」
「ヤナウケ セオ?(奥さんはお元気ですか?)」 「セオ」
「イウケ セオ?(子供さんはお元気ですか?」 「セオ」
(他にも、お姉さんとか、弟とか、おじいさんとか、おばあさんとか、が続いたりして、片方の最後は)
「ア ワー(みんな大丈夫ですね)」で終わる
で、次は、もう一方の方が、同じような挨拶を繰り返すのです。
「もし、元気でなく病気だったらどう言うのだ?」とアダマに聞く、
「セオではなく、ウーと言う。」
そうして、彼らは人に会う度に、そんな挨拶を互いに、非常にリズミカルに、歌うように行なう。
時折、私もやってみると、大受けなのです、当然ですが。