映画館のはしご、次は東中野「ポレポレ」、これもヘンタイと言われるかも知れないが、おもしろい|定年後65歳からアートをつくる
東中野「ポレポレ」(東中野に降りるのは初めて)は駅を降りてすぐわかった、沿線にある。
なにしろ、「エンサイクロペディア・シネマトグラフィカ」とは何か?から始まる、と思うのだ。
『地球に生まれただれか。地球のどこかに生まれた生き物。何を食べて、どこを歩いて、どこで寝て、どんな風景を見たのか。「生」の記録を追体験する映像集』、である。
映像で百科的に記録を残そうという活動のフィルムである、一般的な劇場映画では全く、全く、ない。
それなのに、結構な人数がこれを見に来ている、私もその一人だが。
内容は、1968年アフリカアイボリコーストのバウレ族の楽弓の演奏、とか、1966年米国沿岸でのラッコ植物摂取と道具の使用、とか1960年ブラジルのシング川での水草からの塩の採集、とか、東グリーンランド地方エスキモーのうちわ太鼓による闘いの歌、とか、1949年のブラジル、クラホ族の丸太を持っての儀礼的駅伝競走、とかなどであり、何とも感想は言えないが、やはり見るのは楽しく面白い。
どうも、不思議ですね、これがどうした、と言う内容なのだが、ある時、ある場所で、人々とか生き物が何かしているところを見るのは、内容いかんにかかわらず、面白いものだ、と確信したのでした。
先のソ連の「カメラを持つ男」(これはもっと演出的だが)も含め、たんたんとした記録は面白い、不思議だが・・・。