成瀬の映画「銀座化粧」と都立大のジャズ喫茶「ジャミン Jammin」へ行く

 
そもそも都立大にある目黒区図書館の、八雲図書館に来るのも、蓮見の映画雑誌「リュミエール」をすぐ借りるに最も便利なところにある図書館だったので、ここに決め、どうせ都立大駅に来るのなら、日ごろ気にかかっていたジャズ喫茶「ジャミン Jammin」へ行こうというものでした。

都立大駅から近い。
大きな通りに面したビルの2階。


16時から開店で、どうもライブに力を入れているようです。

ジャミンの最大のセールスポイントは(少なくとも私にとっては)スピーカーである。かの有名な、多分、家庭用市販品では最も高価なスピーカーではないだろうか、「JBLのパラゴン」である。名前からして、恐竜系だ。
でも、ずいぶん昔のスピーカーである。私の学生時代、1965年頃(40年以上前になる)、京都で通いつめたジャズ喫茶「ビッグ・ビート」で聞いていたのが、このパラゴンである。この頃、後のトランペッター近藤等則もよく顔を出していた、また、後で知ったのですが、ジャズ喫茶Yamatoyaのマスターもその頃通った口で、ジャズ喫茶を開くにパラゴンに対抗できるスピーカー探しに懸命だったようです。
価格は、当時で、確か2百万円、或いはそれを超えるような数字であったような気もする(大卒の初任給が2-3万円の頃のはずです)。
その後何時ごろまで販売していたのか知らないが、相当古いものに違いない。(調べてみたら1958年に発売され1988年までカタログに掲載され、世界で約1000台が販売された)
パラゴンはこのリンクで。美しいスタイルを見て下さい。全くの工芸品です。

ちょっと上向きにセットされているようで、またその前にドラムセットなどがあり、美しい姿が美しく見えない。

ちゃんと鳴っていた。しかし、あの美しい姿は、適切に扱われていない気がした。一番奥の壁際は良いのだが、その前にはドラムスやキーボードなどがおかれ、そのスタイルの美しさが味わえなくなっていて、パラゴン自身もちょっと上向き気味で、正しく置かれていない気がする。
ライブがメインらしいので、ちょっとパラゴンが邪険にされている感じがする・・・。
学生時代、、「ビッグビート」で、髭の無表情の厳格なマスターの監視下で、ウェイトレスも「ブレードランナー」の女性のように魅力的だったが、やはりこのパラゴンをうっとりと見ほれながら、コルトレーン、ドルフィー、などなどなどを(この頃はマイルスはあまり好きではなかった)聞き入っていたあの時代のパラゴンを期待していたのだが、仕方ないのだろう、40年後のパラゴンは私と同様に少々疲れて、くすぶっている・・・・・・。
ビールを飲み、1時間ほど滞在して、(自分勝手ですが)ちょっと元気なく、辞しました。

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