千駄木のジャズ喫茶『PlayersBar R』へ |65歳からアートを造る(今76歳)
日暮里のジャズ喫茶『シャルマン』が閉店し、有志がそのエッセンスを持って、新しいジャズバーを開店した、と聞き、シャルマンにとうとう行けなかったぼくは千駄木のその店『PlayersBar R』へ行きました。シャルマンが夕方からにしか開かなかったので、躊躇してしまっていたのです。
看板は小さいがお店は立派です。
かなり広い場所で、立派な機器が並んで、立派な音が、大音量で鳴っている。
平日の午後3時前で、常連さんらしい少々年配の方が3人ほど。スピーカーの前のシートに座り聴く。
ウイントン・ケリー、スティーブ・レイシー、本田竹広、ビル・エヴァンスと続く。音の質はものすごく素晴らしいと思うのですが、とにかくガンガンと攻めてくる音量である。私の個人的な感覚には少々攻めすぎる、と感じていた。が、ビリー・ホリデイに至って、他の楽器と同じ大音量で鳴らされ、これはいくら何でも大きすぎる、ボーカルを聴いているとは言えない、ビリー・ホリデイが歌っているとは思えない、ほどの大音量である。これは耐えられない、「個人的な感覚」と躊躇している場合ではない、迷いながらも、ついに、マスターに言ってしまった。
「ボーカルなのにボリュームが大きすぎる、と思うのですが・・」
「うちはボリュームが大きいのが売りですので・・・」
「それは分かりますが、ボーカルにこのボリュームはないのではないですか?」
「わかりました。」
と言う事で、下げてもらい、ビリー・ホリデイに出会いました。
まあ、私の感覚が絶対正しい、とは思っていませんが、個人的に言えば、スピーカーの前の席を基本に、音楽にあったボリュームのレンジがあるのではないかと思うのです。
少々失礼な事をしてしまったのかも知れませんが、基本的な音は素晴らしく、時折聴きに来たいと思います。
千駄木駅は小田急ーメトロ千代田線が直結していて、登戸から乗り換えなしで行けるのです(秋葉原に行くときは湯島駅をよく使い、千駄木駅はちょっと先)。
(訪問日:2022年9月9日)
PlayersBar R
文京区千駄木2丁目43−2 鈴木ビル 2階
木金土のみ営業、コーヒータイムがあるのは金土(1100からオープン)