カフカの事で、早稲田(村上春樹)へ行く(1)|65歳からアートを造る(今や78歳)

早稲田の国際文学館=村上春樹ライブラリーで、「カフカ没後100年記念、『変身するカフカ』」が開かれているので行って見ました。

(このパイプのデザインは何とかならなかったのかなぁーちっとも良いと思えない)
早稲田に行くのは、多分3-4回目、第1回目は60年くらい前に受験した時だろうと思う。多分ここで試験を受けたはずです。
カフカについて、いろいろと情報を得た。

まず、当然だが、村上春樹は多大な影響を得ている、と言うより、15歳の時読んで、基本的感覚を身に付けてしまった、と言う感じである。
村上はカフカ国際文学賞をもらったが、多くの賞の場合は本人は行かず代理が受け取っていたらしいが、このカフカ賞の折は、「カフカ賞ならば自身が行かなくてはいけない」と自分で授賞式に出て、受賞の弁を行っている。
この受賞の弁よると、15歳の折、最初として「城」を読んだ、「描かれているいる物事はきわめてリアルながら、同時にきわめてアンリアルであり、ぼくの心が二つに引き裂かれたような気がした」「それ以来物事は多かれ少なかれ分裂しているという感覚を持って世界を見るようになって・・・」との事である。
(以下が受賞時の弁、全文です)

このような影響は、明らかに、世界中の作家や読者をいやおうなく巻き込んでいる、だから、一般的に、20世紀の3大小説家、カフカ、ジョイス、プルースト、その1人に挙げられているのですね。
ぼくにしても大きなショックを与えられ、こんな小説があるのだ、と確かに一種の世界観を植え付けられた。
実は、こんな感覚の元に、学生時代(つまり60年くらい前)小説を書き、大学新聞の小説コンクールに応募して、入選したのです。題名は「ヒマラヤ越え」。
<つづく>

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