新世代ジャズ喫茶(4):音量ポリシーは?⇒ 音量と音質と音楽|65歳からアートをつくる
当たり前だが、結局、音楽が耳に届いて、いいなぁ、とか、感動した、とか、になるので、ある。だから、スピーカーはJBLでアンプはマッキントッシュです、などと言っても、それで小さな音を出していたら、届かない。音楽を聴いた事にはならない。
でも、ある程度の音量があれば、JBLもマッキントッシュも本領を発揮して、心洗われるような音を聴き、素晴らしい音楽を聴いた、となるのでしょう。
更に言えば、音質なんかどうでもよくって、ちゃんと聴ける音量さえあれば、立派に音楽を聴いた、事になる、のは良く経験することだ。私がはっきり覚えているのは2件。
1件目は、あの長い青山真治の映画「ユリイカ」(EUREKA)を見ていたとき、丁度まんなかのあたり、家を皆で出てゆくときお兄ちゃん?が1人聞いていた音楽がアルバート・アイラーの音楽、単なるその辺にあったポータブル・プレイヤーからの音でした。音質なんか関係なく、強烈なアイラーの音楽が流れ、無茶に迫ってくるのです。
2件目は、これも映画、ジム・ジャームッシュのストレンジャー・ザン・パラダイス、ここでもポータブル・プレイヤーから流れる、バード、チャーリー・パーカーの音楽に度肝を抜かれるのです。音質関係なく、バードの音楽が突き刺さって来る。
要するに、音量あっての音質であり、音楽である、と言う事では?
つまり、音量ポリシーをはっきり設定する、と言う事では?
適当にボリュームつまみを右や左に回していてはだめなのだ。