ポコラート受賞者展の作品の説明(1) 全体
アーティスト・・芸術家・・になる?
アートを見ることは長い間の習慣だった。
ある日、作り手側に立ちたいと思って、作ることを始めた。2011年、65歳にして、その初めての作品が、千代田区のアキバにある3331のポコラート全国公募で、椿昇(つばきのぼる)賞を獲得し、そのご褒美である受賞者展覧会に新作4点を追加して、5点を展示し、2012年9月30日に終了しました。
今、2016年当面の目標だった岡本太郎賞に入選しました。まずは後10年生きて、続けてみようか、と思います。
ここではポコラート受賞者展への出品作品の説明を主として記録のために記述するものです。
ここではまず全体を述べます。続いて、各作品について、記述してゆく予定です。
展示場所は、アーツ千代田3331。
右から、
「頂上の街」
「頂上の街の生活:樹上団地」
「頂上の街の生活:七曲り交差点」
。
そして、その左に、
「ぼくの星のひまわり」
「カフカ、超序章」。
「頂上の街」、ポコラートvol.2全国公募で入選、更に京都造形大学教授の「椿昇賞」をいただいたものです。
テキストは次の通りです。
「頂上の街では、列車は左回りに疾走し、円形の大地は右回りに同速度で回転し、それを外から見ているものには列車は止まって見える。
世界は、いつも、少しづつ、ずれ続けているけれど。」
左の円筒形のものは回転します。
全体が右回りに、その上の列車は左回りに。
同速度なので列車は止まって見えます。
10枚の絵と一緒で一つの作品です。
次の写真は、「頂上の街の生活 ① 樹上団地-B棟」 (K地区)です。
前述の「頂上の街」の内部の一角で、人々が住む団地の一つです。
カランカランとどこかで鐘がなっています。
テキストは次の通りです。
「樹上団地に平和な生活が続いている。
団地の天頂の時計はだんだん遅くなり、今や、天頂付近が地上より何年遅れているのか不明になっている。
中間に作られた樹上中学ではすでに混乱が現れている。」
次は、「頂上の街の生活 ② 七曲り交差点」です。
同様に、「頂上の街」の内部の生活で、ここでは7つの宇宙世界が交わっています。
テキストは以下の通りです。
「ここでは七つの宇宙世界が交わる。
時折、漏れ出て来るけれど、有意的に他の宇宙世界へ入る事はできない。
ただ、情報と気配と風と重力はどこにでも流れて行く。」
屋上つきの2階建てです。
なにしろ7つの宇宙世界が交わっているのでゴチャゴチャし、カゲ男(ゴム男)などが暗躍する。
どこがどう繋がっているかわからない。
次は、「ぼくの星のひまわり」です。
テキストは以下の通りです。
「彼女に再び会うとは思わなかった。
皆が散り散りになった遠い昔、あの時、ぼくは「固いもの」になることを選び、彼女は「豊満な花の種」になることを選んだ。
今、互いに発せられる言葉は無い。
幸運なことに、どちらも生きている・・・・生きている気配がする。」
多分千年前に別れ、再開した場面だと思います。
千年くらいの間に、二人とも変わり、疲れ、汚れ、しかし生き延びている。
ロボットは赤い靴をはいている。
ひまわりである。
もう千年は生きている。
少し生物的な乱れが見える。
しかし、まだ、力強い。
カフカ、超序章。
正面が藍染め、右側が失敗した柿渋染め。
暖簾の中に入ると、カフカがアメーバと闘っている。
今日は、対アメーバの日である。
同じように、情報と宇宙のつながりに影響されるが、ネズミ捕りの籠の中で、カフカは闘う。
手前には、金色の栄光の樹が立っている。
本日のイベントのカフカとアメーバの写真が貼られている。