物語(2):65歳からアートを造る

つまり、2009年11月(63歳)で、晴れて無職の状態になったわけです。
しかし、これからどうしようか?と言う疑問が生じてくる。
毎日、ジャズを聴いて、本を読んで、映画を見て、ゲームをして、時々旅行に行って、ちょっとしたバイトをして・・・悪くはないけど、長続きしないだろう、とも思った。
みんな、ぼくにとっては、何かをする合間にする事だろう、と。
それから、約1年を、本スキャンで書籍の電子化をしたり、老人施設でパソコン初歩を教えたり、東北地方へジャズ喫茶を行脚したり、タイムズプラスでカー・シェアリングを試したり、早稲田松竹で溝口健二の残菊物語と近松物語を見たり、村上春樹の1Q84を読んだり、マクラーレン・ガダバウトのチェアを買ったり・・・・。
そして、2010年の終わりころ、当時、時折遊びに行っていた、横浜のBankArt と言うアート系活動組織の、例えば大野一雄のダンスとか・・を見に行ったり、・・・そこで、一つのパンフレットに出会った。
そのBankArt School が、2011年2月から始まる、6つの講座を設けて生徒募集していた。
その中の一つ、牛島達治氏の「靴箱から広がる宇宙–宇宙はメカニズムで充ちる。かな?
この講座に入るには随分迷った。つまり、この講座は既にアーティストとして活動している人がプラスの分野、プラスの技術として学ぶものと想定されいるのではないだろうか?
私は全くのど素人の高齢者で、このキャッチに惹かれて、おもしろそう、だけで参加すると、単なる招かざる客、お邪魔虫になるだけではないだろうか?と。

ただ、念願のドゴン族の村への旅を果たして、ちょっと空白の感じが迫ってくるのを感じたし、何か今までなかった新しいところに向かうべきだ、とやはり強く思ったのでした。
そうして、この講座の題名に強く強く惹かれて・・・申し込みました。
案の定、参加メンバーは既にアート分野で活動している、若い人ばかりでした。

 

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