夕暮れの美しい村 3日目(9)|ドゴン族の村へ、自然と文化のダブル世界遺産にアートを求めて

このモスクは小柄で、あの大きなバオバブの木のそばにある。
横からも、後からも、魅力的で、美しい。

河の方面は、どんどん暮れて行く。水辺の美しさも抜群だ。

アダマは向こうに見える大きな木の謂れについて、延々と話し始めた。王家と戦争と向こうに見える大きな木の物語である。

アダマの知識の豊富さは良くわかるが、私にとってはその歴史物語より、今ここで暮れて行く村の美しさ、河の美しさ、生活の美しさを味わう方がよほど大切なので、アダマが大声で説明している中、徐々に離れて、川辺の方に行く。
アダマは意地になって(?)、徐々に離れてゆく私に聞こえるように、段々と大声を張り上げ、最後は叫ぶように語りながら、決して止めようとはしなかった、ガイド魂の発揮ですね。
水辺でも、遠くで、(もはや誰に聞かせようとしているかは不明だが)ずーっと叫び続けているアダマの声が聞こえる。

心休まる、小さな村の川辺の夕暮れである。

そしてすっかり暮れてしまった。

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