続きになりますが、前回のセグのバンドがNHKのBSに出ていた|ドゴン族の村へ、自然と文化のダブル世界遺産にアートを求めて

昨日、2008年8月16日BS2で「世紀の歌声、東アフリカ・推定95歳の歌姫」の番組があったので、内容はよくわからないが録画し、本日朝早くそれを見ました。この主人公であるビ・キドゥデ(ヒルデばあさん)は若いころから歌い始め、今推定95歳(自称113歳)でも、ワールドミュージックの第一線で歌っているという、すごいばあさんなのですが、この歌が素晴らしい、ビリーホリデイに負けない偉大な歌手である(もちろんアフリカとアラブとヨーロッパとアジアが混じったバックのバンドの面白さとのミックスである:ここでは日本の大正琴が定番の楽器です)。

何という説得力のある歌だろう。ビリーホリデイやアマリヤ・ロドリゲスのように。

が、本題はそれではなく、この歌手が住むザンジバル(アフリカの右端の辺りタンザニアが海に面しているところ、一度行ったことがある、昔からインド洋の基点として、アフリカとアラブとアジアの混ざり合った魅力的な地域である)の毎年2月行われる「サウティ・ザ・ブサラ音楽祭」に毎年のことだが招待され参加した時の話である。ヒルデばあさんが出番前、他のバンドを聞いていた時、良いバンドだとしてばあさんはおひねりをあげるのだが、そのバンドが前回紹介したマリのセグのバンドだった。あのアルバムは、昨年のイヤー・オブ・ザ・ワールド・ミュージックを取ったというワールドミュージック界、今最高の注目バンドだそうです。
写真に写っている4人組に女性の若い歌手が加わり、ヒルデばあさんはステージの上の歌手を呼んで耳打ちする。ヒルデばあさんが「良い歌手だ」と認めたのであろう、助言をするのだ。

踊らないで歌えとも言っているのだろうか。

1.歌手は遊びでやってはだめだよ。
2.偉大な歌手はうろうろしながら歌ってはだめだ、一箇所に決めて歌え。
実は、ばあさんのスワヒリ語を若い歌手はわからないのだが、敬意を表して、うなずき、テレビは「意が通じたのか、先ほどとは異なり、歌手は一箇所で踊りながら歌っている」と言っている。
でも、すごいのはこのヒルデばあさんの歌である。まさに、ビリーホリデイと同等の説得力があるのだ、是非。

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