山海塾に行く|65歳からアートを造る
コロナと、塾長天児牛大の病で?この2-3年なかった東京公演への招待状が来た。天児は喉頭がんで声を失い、ただ最近少々声を取り戻した、とは聞いていた。今回もダンサーではなく、踊りは無い、との事。
世田谷区のパブリックシアターへ行った。
山海塾、「TOTEM 真空と高み」の公演である。
招待者の受付に行くと、
「えっ!森本さんですか?!」と声をかけてくる男性が居て、「誰でしたっけ?」と不躾な反応を示してしまった。
「AAです、スポンサーでお世話になった時、いろいろと連絡などしていたAAです。」
ああ、と少し思い出した。もう30年以上前の事だ。
「終わったあと少し時間を下さい。」「はい、いいですよ。」で終わった。
そして山海塾の公演が始まる。
いつもの、静謐で、キレキレの感触が懐かしい。ただ、中心人物の天児(あまがつ)の姿はダンサーの中にはいない。
少々違和感は感じながら、公演は終わる。
山海塾 | 山海塾公式 Sankai Juku official | 日本
終わってAA氏に連れられて楽屋裏へ。つまり、数年、東京公演がなかったことで、天児に会いたい関係者が多く、順に合わせるという事であった。
そこに行きながら、私は、AA氏に聞いた。
「今更、私を覚えていないのではないですか?」
「そんな事はありません。天児から、<森本氏が来たら、必ず私に合わせてくれ>と言われていました。」(このことは組織としては知れていないようですね)
順にして、会いました。何か顔つきが私のイメージと少し違っていました。
会った時、AA氏が、森本さんです、mm自動車の森本さんです、と言った。
「お元気そうですね。」とちょっと場違いの言葉をかけてしまいました。
天児氏は、はっきり私を認識しているようには見えませんでしたが、声を振り絞って、何か言われました、よく聞き取れませんでしたが、極、普通の言葉だったと思います。
<つづく>