9日目(3) 崖を上って、・・ :神話と青い狐|ドゴン族の村へ、自然と文化のダブル世界遺産にアートを求めて

崖を昇り切ってすぐ、例の、うわさに聞いた、青い狐の足跡うらないの現場が見えました。このように地面を四角く区切り、餌を撒いて、翌朝そこに来た狐の足跡によってうらないをする、のです。


まさしくこれが青い狐のうらないである。

この狐というのは、ドゴンにおいては単なる狐ではないのです。ドゴンの神話の創世記辺りに登場します。全宇宙に初めから存在していたアンマがフォニオ(今でも存在する小さな実の穀物)を作り、そして最初に二重の胎盤の上に創った4匹の言葉を与えられたなまず=人間の形象をしたもの、の内の一匹、月足らずで生まれ出たオゴのなれの果ての姿なのです。


オゴが天上からの脱出に使用した箱舟。2つある内の1つの胎盤で出来ている。

オゴが創られた時、続いてアンマから与えられるはずの双子の妹・妻を待ちきれず、胎盤などに探しに行き胎盤を荒らし、また胎盤の一つを箱舟として使って天上から地上に脱出し、胎盤を大地に変えてもらい、更に大地の中に妹・妻を探す。それは最初の畑であり、また胎盤の大地を探るのは母との近親相姦であり、アンマの失敗作アカシアの種(シュールですね)と共に・・・・と壮大な神話を書き出すと大変ですので、止めますが、とにかくオゴは、アンマの失敗作アカシアの種と共に、地上を荒廃させ、不浄な品種を出現させ、最初の死を創り、でアンマは地上を刷新し、新しい地上を作ることを決意する。
その際、オゴはユルグという一種の狐(これが青い狐)に変えさせられ、言葉を失い、足跡だけで、神の秘密を人間に漏らすうらないを行うようになった。
もちろんドゴンの神話がわかっているわけではありませんが、非常に複雑に絡み合い、すべての成り立ちを説明しようとしているのはわかります。
両性具有から雌雄の分離へ、天上から地上へ、耕作の起源、割礼の起源、死の起源などなど、世界の成り立ちがストーリーが進むに従い、説明付けられます。
で、これがそのユルグの狐の占いです。

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