9日目 (4) サンガのおみやげ屋|ドゴン族の村へ、自然と文化のダブル世界遺産にアートを求めて

こうやってサンガをうろうろしながら、アダマが雇ったはずの車を待つ。
アダマはサンガのはずれにある土産屋に連れて行く。
気に入ったら買え、いやだったら止めろ、がアダマの公式な見解である。(つまり、俺はお前に買わせようとしているのではない、と言うことです。)
じっくり見ていると少し気に入ったものが発見されてくる。
これは幾らだ?と天秤のような金属の人形を示す、ととんでもない数字が飛んできた。


おもしろいデザインです。
本当にテリムが作ったものかはもちろんわからない。


「これはテリム族が作ったものだ」テリムと言うのはこのドゴンが来る前に。外敵から防御するために、この断崖の垂直な壁に穴を掘って住んでいた別名ピグミー(小型人種であのピグミーとは違う、はず)である。だから古いのだ、と言っている。
はっきり覚えていないが10万CFA(約2万円)近かったと思う、首をすくめて、離れると、「幾らなら買うか言ってくれ」と迫る。
でも私には「5千CFA(約1000円)」という勇気はない。もういいや、と言う感じでいると、アダマが問う、「幾らなら買うのか?」
「5千CFAレベルだから、言えない。」
「言ってみれば良いよ。」
「ちょっと安すぎるだろう。失礼すぎると思う。」
「大丈夫だよ。言ってみれば。」
「じゃあ、5千CFA。」通常は半分からスタートするのが掟だが。
売手は少しの間黙っていた、私は怒りだすのではないかと思ったが、そのまま待つ。
彼は、いろいろ来た道、行く末を考えて結論を出したらしい「1万CFA」
「OK、いいよ。」で1万CFA(約2千円)・・・私も甘い人間に違いない、1万CFAでも敵の予想どおりかもしれない。
次の店に行くと、仮面が多い、ここには実物大と異なって、飾り用的な小さな仮面がありしかもそれは実用品でない、デザインが施されているように見えた。


なかなかのデザインだと思う。
ウサギベースだが、色使いもかっこよい。

なかなか格好良い、これは誰がデザインしたのか?と聞く、「自分である」と答える、おみやげやの親父と思っていたので、「あなたはデザイナーとか彫刻家なのか?」「そうだ」と答える、「どうして仮面などをデザインして彫るのか?」
結局彼は本物の仮面を彫る人間で、余暇に飾り用の仮面を作り自分の店で売っているという訳だ。
もう一つ、同じような大きさで牛の仮面も良かったのだが、何故か買わなかった。
それと、村のおばさんたちがつくるゴム草履などから作る人形を買った、

大体において、ゴム草履とか、車のタイヤを割いて、村のおばさんたちが作るダンサー達。
何かユーモラスでおもしろい。
2個で5000CFA。

ようやく、車が来たらしい、びっくり・・・乗用車ではなくかなり大きな小型バスである、と言うか人と荷物を運ぶ小型バス並みに大きな車だ。

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