茶会記:新しい東京四谷のジャズ喫茶

茶会記と言うジャズ喫茶の存在を知って、1ヶ月ほど前に、丁度四谷に行くついでがあり、15時からなので、まだ開店していない事は承知で、場所確認のため、探してみました。
かなりわかりにくい、ほどでもないのだけれど、かなりてこずって見つけ出しました。やはり、まだ開店していなかったのですが、ドアなどが開いていて、中で準備をするのが見えました。

突き当たり、なかなかの面構えです。
ちょっと映画的な雰囲気とか、或いはアドベンチャーゲーム的な構造です。
「階段を上がる」「左のドアに入る」「後退する」「右には行けない」「真っ直ぐ進み扉を開ける」「自転車に乗る」「左のドアを閉める」。
正解は、「左のドアに入る」


そうして、先日12日、早稲田松竹でビクトル・エリセ監督の「エル・スール」と「ミツバチのささやき」を見て、その微妙な感覚に酔いしれて、関係ないけど、「今日は行こう」という時間とタイミングが合って、四谷に繰り出した。
また、ちょっと迷いながら、行くと、ドアは、きっちり閉まっている。が、そこで負けてはいけない、休みの雰囲気があるドアをガラガラと開けると、ちゃんとやっている。

入り口で靴を脱ぎあがる、右手にカウンターがあり、常連らしい人が4-5人おり、そのまま正面の丸テーブルの席に座る。
メニューを持ってきた、マスター(まだ若い、マリオ帽をかぶった30前後?)がメニューを渡しながら、尋ねる、「誰かの紹介ですか?」「えっ?そういう店なのですか?」「いえ、そうではないのですが、そうするとインターネットとかでですか?」「そうです、ネットで知りました。」

一人だけテーブルでビールを飲む。すると、マスターが近づき、詳細忘れたけれど、「お客さんが、ビールのつまみを上げたいと言っています。」
で、カウンターの端に座っていた中年の女性から、さいころのようなものをいただき、見ると、立派なホタテの貝柱が透明なやわらかい容器に一個入っていた。ありがたく、いただく。自分の店か何かで作っているらしい。おいしいとお礼を言いながら、「これはどこで売っているのですか?」・・「札幌などに良く来られますか?」「いいえ」
どうやらその女性は札幌から来ていて、そのお店で売っているか、出しているらしい。

しばらく、ゆっくり音楽を聴く、何かゆったりとして、いい音だ。
非常にシャイな(そう見える)マスターによれば、ここのお客は多くは関係のアート絡みとか、知り合いとかで、インターネットなどで来る客は少ないので、うれしい、との事です。


来たときに写真を忘れ、帰るとき取ったのですが、暗くて、しかも携帯のカメラが追随できていない。
右の方に、喫茶茶会記、と認識できますね。


なかなかのアンティークな雰囲気と、すごくシャイなマスターの雰囲気と、音がうまく調和しているようなゆったりとしたジャズ屋さんです。
閉店しているようなドアを、勇気を持って開ける価値があると思います。

新宿区大京町2-4
15時ー24時、休み:日祝

アクセスは以下の通り
四谷三丁目交差点から南サイドの歩道を新宿へ向かう

少し歩くと、「あぶさん」の飲み屋の看板があり、その次のかなり細い道を左に入る。



しばらく真っ直ぐ歩くと、2-3本目くらいの右への道に、看板が出ているので、右へ曲がり、真っ直ぐ突き当りまで進む。


<本日の教訓>ドアは開けられるためにある(ちょっとカフカ的)。

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