映画、ドライブマイカーを見る |65歳からアートを造る(今75歳)

特に村上春樹原作と言う事で、気になっていた映画、「ドライブマイカー」を祝日の日の朝一9時半からの上映を見るために、渋谷、ヒューマントラストへ行った。
原作と言われる「女のいない男たち」は読んだことがあるけれど殆ど覚えていない。
3時間の長い映画である、途中トイレに行く状況もありうるのでドアに近い席を取る。
約3時間、ずーっと緊張して見ていた、気をそらせる暇はなかった。
非常に密度の濃い映画である。
基本に、サーブ(今でも売っているのか?昔はお医者さん好みの車、と言われた)の走りの映像とその走行音が映画の全底辺を流れている(快い)。
立派な映画であるには違いない。
演劇「ワーニャ伯父さん」が平行に流れるのも素晴らしい。
韓国の手話の女性もとにかく素晴らしい。
しかし、僭越ながら、もし私がスーパー監督と言うポジションを得て、監督濱口竜介氏の完成した映画に、こう訂正しなさい、と言える立場であったら、次の2点を指示したでしょう。
1)数編の小説が組み合わせれているとの事だが、それぞれの物語の重要なピースが余りにもうまく他の物語に受け継がれはめ込まれ、余りにも全てがきっちり組まれるので、ちょっと都合よすぎと変に感じたり、息苦しさを感じる、宙ぶらりんのはめ込まれないピースも作り、無駄な横道も作るべき。
2)映画の終わり方としては、舞台上の演劇「ワーニャ伯父さん」の終了、暗転、と同時に、そのまま映画の終了にしなさい。その後の、女性運転手が韓国でサーブを運転しているシーンは全く不要であるから。

 

 

 

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