題名が削除される公募展での審査、なぜ?|65歳からアートを造る

ぼくは美術学校には行かなかったし、65歳からアート制作を始める、と言う状態だったから、全く知らなかったのですが、例えば、神奈川県美術展とかSOMPOのFace展への応募では、第一次選考では、作品の題名は無しとして、審査されます。
余りに納得できないので、昨年、神奈川県の関係先(PR部門)に問い合わせました。
『なぜ、一次選考で、題名を出さないのか?』
最初の返答は、【絵を純粋に見るためで、国籍、性別、年齢などと同様に題名を出さない】でした。
更に問いました、『題名を年齢などと一緒と考えるのはおかしい、題名はコンセプトに関わり、作品の舵とりであり、完全に作品の一部である』
【第1次でも審査員から要請あれば題名を示す。】
『では、なぜ最初から題名を出さないのか?』
いろいろと言い訳し、題名は作品の一部と認めながら、多分10回以上の質問、回答を得ながら、結局は、次回の協議会で出すとか大元の美術展委員会に問い合わせろ、とか、いつまでもやってられないでで止めました。(やりとりのメールは残しているはず、です)
ゲルハルト・リヒター展を見て、それを思い出しました。
こんな大芸術家の作品を持ち出すのは恐縮ですが、今回の展示の『ビルケナウ』=『アウシュビッツ強制収容所』、が無題でポンと出されていたら、どうでしょうか?
多くの人がその絵に対面して、その絵が持つ力を十分に感じることはできないでしょう。
教えて欲しいのです、なぜ一次選考で題名が省かれるのか、選考者は題名をどのように考えているのでしょうか?
デュシャンの「泉」に、もし「題名がなかった」ら、或いは、もし「便器」と言う題名だったら、コンセプトを見る人に提示する重要アイテムが題名だと思うのですが・・・教えて欲しいです。
他の有名美術館にも問い合わせたのですが、「選考については答えられない」との事。

 

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