(続き1)今日は横浜に浸る:多摩美彫刻科|65歳からアートを造る(今77歳)

ギャレリーパリの後は、
(13:00)BankART KAIKO での、「多摩美術大学彫刻学科三年生展」称して、「Blue 3」。この三年生と言うのは、2年間基礎を学んだ後、さあ、自由に作って良いのだよ、と言う3年生の最初の声だ、と言う事らしい(先の記事で書いたが、教授は高嶺氏である)。
パンフに「自由と聞いて心踊ったがのはいいが、実際、ここから路頭に迷う者も少なくありません。はて、何を作れば良いのか、「私」はどこにいる?」とあるが、だからBlue3の題目かな?何か若いころの不安が蘇ってくる。

これら30人が初めて公式に自由に作った30の作品の中で、私が唯一、いいなぁと思ったのはこれである(他のものの写真を撮るの忘れた)。

波多みちる氏の題名「かぞえて」(か「フローリング」=両方書いてある:かぞえて、は一生けん命彫った畳の目を数えろ、と言う事?)。(全体180cmくらいかな?)
要するにフローリングに1枚の畳が彫られている。
横に書いてある、このお話が無いと成立しない作品である。

弟に包丁を持って追っかけられた日々、和室だけの家だと弟は引きこもりにならなかったろうし、私はドアのない空間では生きていなかった、洋室(フローリング)、和室(畳)・・生死の境目?
他の作品は当然ながら、見た目の美しさ、おもしろさ、魅力、が最終地点だろう、しかし、波多氏はちょっと違う。(ヨーゼフ・ボイスに通じますね。)
同氏の作品がもう一つ、題名「椅子」

うーん、レディ・メイドですねぇ。

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